【2025年度版】ガス給湯器交換に使える国の補助金と滋賀県の補助金について解説!併用は可能?手続きは自分でやるべき?

ガス給湯器を「エコジョーズ」などのいわゆる“高効率給湯器”に交換する場合、「国」あるいは「自治体」(もしくはその両方)から、補助金が出ることがあります。
高効率給湯器は、そうではない給湯器よりも基本的に本体価格が高いため、可能であれば補助金を活用することがオススメです。
今回の記事では、2025年度6月現在のガス給湯器の「国の補助金」、そして「滋賀県の補助金」について解説します。
- 「国の補助金」と「滋賀県の補助金」は併用できるの?
- 補助金の申請は自分でしないといけないの?
といった疑問にもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
【まずはじめに】「年度の途中で補助金が終了することがある」点に注意

まずはじめに知っておくとよいのは、「補助金は年度の途中で終了することがある」という点です。
各事業が設定している予算に達すると、年度の途中であっても、補助金の受付が終了してしまいます。
実際、2024年度は「国の補助金」も「滋賀県の補助金」も、12月半ばには終了していました。
<2025年度の「国の補助金」の締切>
- 子育てグリーン住宅支援事業:「遅くとも」2025年12月31日まで(交付申請)
- 賃貸集合給湯省エネ2025事業:「遅くとも」2025年12月31日まで(交付申請)
<2025年度の「滋賀県の補助金」の締切>
- 令和7年度スマート・ライフスタイル普及促進事業補助金:「遅くとも」2026年2月13日(交付申請)(※8月末時点で、重点対策加速化事業は予算に対し既に80%の進捗状況です。)
よって、補助金を活用する給湯器の交換工事は、なるべく早め(特に、需要が高まる冬場より前)に行うことがオススメです。
2025年度、ガス給湯器に使える「国の補助金」

- 子育てグリーン住宅支援事業
- 賃貸集合給湯省エネ2025事業
上記は、2025年度6月現在ガス給湯器に使える、「国の補助金」です。
非エコジョーズに使える補助金は現状なく、エコジョーズなどの高効率給湯器が対象です。
それぞれの補助金について、以下で詳しく解説します。
【1】子育てグリーン住宅支援事業
『子育てグリーン住宅支援事業』は、省エネ水準を満たした新築住宅の購入や、住宅の省エネリフォームなどに対し支援を行う補助金事業です。
対象リフォームには、
<必須工事>
- 開口部の断熱改修
- 躯体の断熱改修
- エコ住宅設備の設置
<任意工事>
- 子育て対応改修
- 防災性向上改修
- バリアフリー改修
- 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
- リフォーム瑕疵保険等への加入
上記8つの工事区分があり、このうちエコジョーズへの交換は「必須工事」の1つである「エコ住宅設備の設置」に含まれ、1戸あたり30,000円が補助されます。
エコジョーズの交換で補助を受けるためには、「1.開口部の断熱改修(窓交換・ドア交換など)」または「2.躯体の断熱改修(外壁・屋根・天井に断熱材を設置)」の区分から、1つ以上の工事を実施する必要があります。
つまり、エコジョーズの交換工事だけでは補助を受けることができません。
また、以下のように「補助額合計を50,000円以上」にしないと、補助が受けられません。
補助金が受けられる例 | 補助金が受けられない例 |
●エコジョーズの交換(必須工事①で補助金額30,000円/戸) ●窓の交換(必須工事②で補助金額17,000円/箇所) ●空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置(任意工事⑦で補助金額27,000円/台) ⇒ 補助金額の合計が74,000円で、工事の種類も足りているため、申請可能! | ●エコジョーズの交換(必須工事①で補助金額30,000円/戸)のみ。 ⇒ 補助金額の合計が30,000円で、工事の種類も足りていないため、申請不可 |
<詳しくはコチラ>
⇒ 『子育てグリーン住宅支援事業』の「リフォーム」について
【2】賃貸集合給湯省エネ2025事業
『賃貸集合給湯省エネ2025事業』は、賃貸集合住宅のオーナーさまが対象の補助金事業です。
小型省エネ給湯器(エコジョーズ・エコフィール)の、リース利用を含む導入に対し、1台あたり最大10万円が補助されます。
併せて入居者さまもエコ給湯器によって月々の光熱費を削減できるというメリットがあります。
条件によっては、エコジョーズの設置が難しいことがあるため、事前の現場調査は必須です。
なお、先述した『子育てグリーン住宅支援事業』と『賃貸集合給湯省エネ2025事業』は、一部の補助対象機器が重複しています。
複数の給湯器を導入した場合、給湯器の性能などに応じて両事業を併用してそれぞれ補助を受けることができます(同一の契約・工期でも可)。
ただし、両事業の補助対象である機器であっても、1つの機器に対して両事業でそれぞれ補助を受けることはできません。
<詳しくはコチラ>
⇒ 『賃貸集合給湯省エネ2025事業』
2025年度度現在、ガス給湯器に使える「滋賀県の補助金」

2025年度度現在、ガス給湯器に使える「滋賀県の補助金」には、『令和7年度スマート・ライフスタイル普及促進事業補助金』があります。(※8月末時点で、重点対策加速化事業は予算に対し既に80%の進捗状況です。)
エコジョーズであれば補助金の対象になるわけではなく、「従来使っていた機器よりも30%以上のCO2削減効果があるかどうか」というハードルがあり、該当すれば、最大10万円の補助が受けられますが、難しいことがほとんどです。
いっぽうエコキュートへの補助金額は大きく、
- 電気温水器からエコキュートへの交換(ただし、エコキュートからエコキュートへの変換は対象外)
- 従来型のガス給湯器や灯油ボイラーからエコキュートへの交換
などにおいて、国の給湯省エネ事業よりも補助額が多くなるパターンがあり、その場合は滋賀県の補助金を使うほうがおトクです。
さらに滋賀県草津市では、滋賀県の『令和7年度スマート・ライフスタイル普及促進事業補助金』の申請許可が下りた場合、『令和7年度草津市省エネ・再エネ等設備導入加速化補助金』を併せて申請することも可能です。
<詳しくはコチラ>
⇒ 『令和7年度スマート・ライフスタイル普及促進事業補助金』
⇒ 『令和7年度草津市省エネ・再エネ等設備導入加速化補助金』
「国の補助金」と「滋賀県の補助金」は併用できる?

「国の補助金」と「滋賀県の補助金」は、併用できる場合もあります。
補助金が併用できるかどうかは、「予算の財源がどこにあるか?」がポイントです。
たとえば、滋賀県の補助金の中でも「基本対策事業」は“滋賀県の予算”を使っていますが、「重点加速化事業」は“国の予算”を使っています。
よって、「国の補助金」と「滋賀県の補助金(重点加速化事業)」の併用は不可です。
逆に、「国の補助金」と「滋賀県の補助金(基本対策事業)」の併用は、できる場合があります。
どちらかの補助金を選ばなくてはいけない場合は、基本的には補助金額が大きいほうを選ぶことがオススメです。
補助金の手続きは自分でやる? 業者にやってもらう?

「国の補助金」は、窓口が個人ではなく“事業者”になっていますので、お客さまが自ら申請手続きをすることはできません。
「滋賀県の補助金」は、自分で申請手続きをすることも可能ですが、不明点が多いと思われるため、業者に対応を任せるほうが楽かつ安心です。
※多くの業者が手続きの代行に対応していますが、一部の業者では対応していないこともあります。
まとめ
以上、2025年度のガス給湯器の「国の補助金」、そして「滋賀県の補助金」について、解説しました。
- 補助金には細かい条件がある
(『子育てグリーン住宅支援事業』の必須工事と任意工事の件など) - 年度の途中で事業が終わる可能性があるため、早めの交換がオススメ
国や滋賀県の補助金をうまく使って、ガス給湯器をおトクに買い換えましょう。
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