エコジョーズはやめとけって本当?損しないためのプロの判断基準3選

給湯器の故障や老朽化は、交換を検討するタイミングの一つです。
給湯器の交換にあたって、「ガス代が安くなるエコジョーズがおすすめ」と勧められたものの、「やめとけ」という声を聞き、不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
特に、マンション住まいの方や、共働きで日中不在にしている時間が長い方は、従来型と比べて本当にメリットがあるのか気になるところです。
今回の記事では、マンション特有の設置条件やプロの現場視点から、エコジョーズをやめるべき・選ぶべきケースの判断基準を解説します。
給湯器交換で失敗しないためのポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
エコジョーズのメリット・デメリット

エコジョーズは、排気熱を再利用する効率性の高さに優れた給湯器です。
まずは、エコジョーズの主なメリットとデメリットを確認しましょう。
| エコジョーズのメリット | エコジョーズのデメリット |
|---|---|
| ・ガス代を節約できる ・環境への配慮につながる ・湯切れの心配がない | ・従来型と比べて初期費用がかかる ・維持費が発生する ・使用環境によって節約効果が限定的になる可能性がある |
エコジョーズ最大のメリットは、熱効率の向上により少ないガスでお湯を沸かせ、毎月のガス代を節約できる点です。
しかし、従来型より本体価格やドレン排水工事費などの初期費用が高く、約10年ごとに必要な中和器交換のために数万円の維持費も発生します。
そのため、お湯の使用量が少ない家庭の場合、節約できるガス代が少なく、初期費用や維持費の差額を回収しきれずに損をしてしまう可能性がある点には注意が必要です。
「エコジョーズはやめとけ」と言われる理由

「ガス代が安くなるならエコジョーズにしたい」と考える方は多くいます。
しかし、中には「やめとけ」という声もあります。
特にマンション住まいの場合は、建物の構造や家庭のライフスタイルによって、損をしたりトラブルに発展したりするリスクがある点を理解することが大切です。
以下で、「エコジョーズはやめとけ」と言われる3つの理由を解説します。
- エコジョーズ特有のドレン排水工事が必要になる
- 無理な工事は水浸しの原因になる
- 家庭環境によっては元が取れない可能性がある
1.エコジョーズ特有のドレン排水工事が必要になる
エコジョーズを導入する際、従来型の給湯器にはなかった「ドレン排水工事」が必須となります。
エコジョーズは仕組み上、エアコンの室外機と同じような結露水(ドレン水)が常に排出され、これを適切に処理する必要があるからです。
マンションに設置する場合、排水経路の処理を適切に行わなければ、ベランダが水浸しになってコケが生えたり、隣家へ水が流れたりするトラブルにつながりかねません。
エコジョーズは従来型では不要だった工事の手間や数千円程度の追加費用がかかる点で、導入のハードルが高くなる場合があります。
2.無理な工事は水浸しの原因になる
エコジョーズの設置にあたって、無理な工事は水浸しの原因になります。
実際に、マンションのパイプシャフト(PS)に給湯器が設置されている場合、無理にエコジョーズへ交換するのは避けるべきです。
玄関横や共用廊下側にあるPS内には、ドレン水を流すための適切な排水口がすぐ近くにないケースが大半です。
もし排水先がないまま無理に設置してドレン水を垂れ流しにすると、共用廊下が水浸しになって滑りやすくなります。
追い焚き配管を利用して浴室の排水溝へ流す「三方弁」や「ドレンアップタイプ」といった特殊な部材を使えば設置は可能ですが、その分工事費用が高額になります。
この場合、無理な工事によって本来の目的であるガス代の節約という金銭的なメリットを実感しにくくなるでしょう。
3.家庭環境によっては元が取れない可能性がある
家庭環境によっては元が取れない可能性がある点も、エコジョーズはやめとけと言われる理由の一つです。
エコジョーズの本体価格は従来型の給湯器に比べて20,000〜50,000円程度高く設定されています。
共働きで日中は家におらず、夜のお風呂もシャワーのみで済ませるような家庭では、そもそものガス使用量が少なく、月々のガス代削減額は微々たるものです。
この場合、初期費用や維持費の差額分をガス代の節約で回収しきれず、結果的に「従来型にしておけばよかった」と後悔してしまう可能性があります。
エコジョーズをマンションに設置する際の注意点と対策

マンションのベランダにエコジョーズを設置する場合、稼働時に出るドレン水の処理方法に気を配る必要があります。
ドレン水をベランダをはじめとする共有部分にそのまま垂れ流しにしてしまうと、以下のようなトラブルを引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
- ベランダの床が常に湿り、コケやカビが発生する
- 水が隣家のベランダまで流れ込み、ご近所トラブルに発展する
- 排水がコンクリートを傷める原因になる
当社「クサネン」では、これらのトラブルを防ぐため、排水管をベランダの縁や壁沿いに沿って排水溝まで最短距離で施工します。
そして、水が散らばらないように配管を固定金具や専用レールなどでしっかりと固定し、安全に排水溝へ誘導する工事を行います。
トラブルを防ぐためにも、マンションにエコジョーズを設置する際は特有の対策が重要です。
エコジョーズを選ぶべき人3選【プロの視点で解説】

エコジョーズはやめとけという声がある一方で、ご家庭のお湯の使用状況やマンションの設置環境によっては、エコジョーズを導入した方が得するケースもあります。
エコジョーズを選ぶべき人の特徴は、以下の3つです。
- ガス代が月1万円超えている人
- ベランダに設置かつ近くに排水溝がある人
- 今後10年以上住み続ける予定がある人
数多くの現場を見てきたプロの視点から、それぞれ詳しく解説します。
1.ガス代が月1万円超えている人
毎月のガス代が10,000円を超えているような、お湯の使用量が多い家庭にはエコジョーズの導入をおすすめします。
エコジョーズは熱効率の高さが特徴で、お湯を使うほどガス代の節約効果が大きくなる仕組みです。
従来捨てていた排熱を再利用することで、熱効率が80%から95%へ上がり、給湯に必要なガス消費量を約13%軽減できます。
その分ガス料金が安くなり、4人家族で年間平均15,000〜20,000円ほどの節約が見込めます。
毎日家族4人全員がしっかりシャワーを浴びたり、毎日湯船にお湯を張ったりする家庭であれば、従来型給湯器との初期費用の差額を数年で回収できるでしょう。
2.ベランダに設置かつ近くに排水溝がある人
マンションに住んでいる方でも、給湯器がベランダに設置されていて、すぐ近くに排水溝がある環境であればエコジョーズを選ぶメリットは大きくなります。
大掛かりな配管工事をせずにスムーズかつ低コストでドレン排水工事を完了できるからです。
この場合、従来型給湯器との工事費用の差が小さくなり、エコジョーズによる節約のメリットを実感しやすいでしょう。
3.今後10年以上住み続ける予定がある人
今のマンションに今後10年以上住み続ける予定がある方には、エコジョーズがおすすめです。
従来型より高い初期費用の差額分を取り戻すには、ある程度の使用年数が必要になります。
数年で引っ越してしまう場合には損をする可能性がありますが、10年以上住み続ける前提であれば、毎月削減できるランニングコストが次第に蓄積されていきます。
初期費用と維持費を差し引いても、最終的なトータルコストで得するケースでは、エコジョーズがおすすめです。
従来型の給湯器を選ぶべき人3選【プロの視点で解説】

前述の通り、エコジョーズはすべての家庭において得になるわけではありません。
あえて従来型の給湯器を選ぶべき人の特徴として、以下の3つが挙げられます。
- 日中は不在で夜のシャワーのみの人
- 給湯器をマンションの廊下側に設置している人
- ベランダに配管を這わせたくない人
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.日中は不在で夜のシャワーのみの人
共働きなどで日中は不在が多く、夜のお風呂もシャワーだけで済ませるような家庭は、従来型の給湯器をおすすめします。
お湯の使用量がそもそも少ない場合には、エコジョーズ最大のメリットであるガス代の節約効果を実感しにくいからです。
お湯をあまり使わないライフスタイルの場合は、初期費用が安く構造もシンプルな従来型を選んだ方が、結果的に損をしない可能性が高いでしょう。
2.給湯器をマンションの廊下側に設置している人
玄関横などの廊下側に給湯器を設置している方には、従来型がおすすめです。
PS内にはエコジョーズの使用で発生するドレン水を流すための適切な排水口がなく、特殊な追加工事が必要な場合が大半です。
特殊な工事によって初期費用が高額になれば、その分コストパフォーマンスは悪くなります。
そのため、PSに設置するケースでは従来型の給湯器をおすすめする場合があります。
3.ベランダに配管を這わせたくない人
ベランダに給湯器がある環境でも、床に配管を這わせたくない方は、従来型の給湯器を選ぶべきです。
エコジョーズの設置には、排水溝までドレン配管工事が必須です。
プロの業者がきれいに配管を溝へ誘導したとしても、見た目がどうしても気になるという方もいます。
このような見た目の要望がある場合には、配管工事がいらない従来型給湯器を選ぶほうが満足度は高いでしょう。
マンション住まいの方が給湯器交換を失敗しないためのポイント

マンションにおけるエコジョーズの設置は、戸建てと異なり特有の制約があるため、慎重に進める必要があります。
ここでは、マンションにお住まいの方が給湯器の交換で失敗しないためのポイントを解説します。
管理規約と設置場所を確認する
給湯器を交換する際は、自宅の給湯器がベランダ設置かPS設置かを確認したうえで、管理人や管理会社に禁止事項がないか尋ねましょう。
マンションによっては、管理規約で設置できる給湯器の種類やドレン排水の処理方法に制限が設けられている場合があります。
規約違反やご近所トラブルを防ぐためにも、事前にマンションのルールや設置環境の条件をしっかりと確認しましょう。
現地調査してくれる業者に見積もりを依頼する
給湯器の交換見積もりは、実際に現地調査へ足を運んでくれる業者に依頼することが重要です。
マンション特有のドレン排水ルートは、家の図面や外観写真だけでは正確に判断できない場合があります。
- 自然に水が流れる勾配(傾き)が取れるか
- エアコンの室外機などの障害物はないか など
インターネット上の格安業者などで、現地調査なしの見積もりで済ませてしまうと、工事当日に追加費用がかかったり設置できないと告げられたりするトラブルになりかねません。
思わぬトラブルを防ぐためにも、実際に現地へ足を運んで適切な排水ルートを判断してくれる業者に見積もりを依頼しましょう。
⇒ 草津市・大津市・栗東市・守山市などで、エコジョーズ設置の見積依頼先をお探しの方は、『ガス機器とオール電化のプロショップクサネン』にご相談ください。
当社「クサネン」でお使いの給湯器をエコジョーズに交換した事例

ここでは、当社「クサネン」が実際に給湯器をエコジョーズに交換した事例を紹介します。
【施工事例1】
- 商品名:ノーリツ GTH-CP2460SAW3H-H-1 BL
- 費用:414,000円
- 工期:3.5時間
- 交換理由:築16年を超えたタイミングで交換を検討
- 交換の様子:ドレンアップ方式のエコジョーズを設置
⇒ 草津市分譲マンションにてドレンアップ方式エコジョーズ交換
【施工事例2】
- 商品名:ノーリツ GTH-CP2461SAW3H-L-1 BL(暖房機能付きエコジョーズ)
- 費用:315,000円
- 工期:3時間
- 交換理由:経年12年の給湯器から異音が発生したため交換を検討
- 交換の様子:ドレンアップ方式のエコジョーズを設置
⇒ 草津市のマンションにて暖房機能付きのエコジョーズを取替え
施工事例の紹介ページでは、交換の様子を写真付きで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
「エコジョーズはやめとけ」と言われるのは、従来型よりも本体価格が高いことに加え、マンション特有のドレン排水工事が必要になる点や、お湯の使用量が少ないと初期費用の元が取れないといった理由からです。
しかし、すべての状況において「やめとけ」というわけではありません。
マンションにおいてエコジョーズを選ぶべきかどうかの判断基準は、以下の2点です。
- 設置環境(ベランダ設置がPS設置か)
- お湯の使用量(ガス代が月1万円を超えているか)
4人家族でお湯をたくさん使い、ベランダに排水溝がある環境であれば、エコジョーズによるガス代節約のメリットを活かせます。
一方で、共働きでシャワーメインの家庭や、PS設置で排水工事が難しいマンションでは、本体価格が安い従来型給湯器をおすすめする場合があります。
「やめとけ」という声に不安になるのではなく、ご自身のライフスタイルや設置環境を基準に、適切な給湯器を選択しましょう。
⇒ 草津市・大津市・栗東市・守山市などで、お使いの給湯器からエコジョーズへの交換をお考えの方は、『ガス機器とオール電化のプロショップクサネン』にご相談ください。
エコジョーズの設置に関するよくある質問
エコジョーズの設置に関するよくある質問をまとめました。
エコジョーズの寿命・耐用年数はどのくらいですか?
一般的なガス給湯器と同様に、エコジョーズ本体の寿命は約10年が目安とされています。
また、ドレン水を中和するための中和器も約10年で寿命を迎え、交換時期が来るとリモコンにエラーコードが表示されます。
なお、中和器のみを交換する場合の費用は20,000〜30,000円程度です。
しかし、エコジョーズ本体と中和器の寿命はほぼ同じ約10年であるため、寿命を迎えたタイミングで給湯器を新しいものに交換してしまえば、中和器の交換費用をかけずに済みます。
エコジョーズの排水にニオイはありますか?
エコジョーズの稼働時に出るドレン水自体に、強いニオイや害はありません。
ドレン水は本体に内蔵された中和器を通ることで、中性の安全な水に処理されてから排出されます。
ただし、微量の燃焼生成物や中和剤の成分が含まれているため、適切な配管で排水溝に誘導する必要があります。
戸建ての場合に気にするべき注意点はありますか?
戸建ての場合でも、エコジョーズを設置する際は基本的にドレン排水工事が必須です。
しかし、業者によっては適切な配管工事が省かれ、排水が地面にそのまま垂れ流しにされているケースも見受けられます。
これを放置すると、基礎コンクリートの腐食やコケの発生につながるおそれがあります。
施工説明書通りに雨水マスや排水設備へ接続されているか確認することが重要です。
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