自動湯はりが途中で止まる3つの原因!修理・交換の判断基準をプロの視点で解説

入浴しようとした際に、浴槽の湯が半分しか溜まっておらず、困った経験がある方もいるでしょう。
給湯器の自動湯はりが途中で止まったとき、フィルターを掃除したり排水栓を確認したりしても改善しない場合は、部品の故障が疑われます。
本記事は、給湯器の自動湯はりが止まる原因や応急処置、修理と交換を見極める判断基準について解説します。
自動湯はりのトラブルを未然に防ぐためのポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
自動湯はりが途中で止まったときに試せる対処法

自動湯はりが途中で止まってしまっても、簡単な初期対応でトラブルを解決できる可能性があります。
具体的には、以下の3つの対処法を試してみてください。
- 循環口フィルターの取り外し清掃
- 排水栓の再確認
- 給湯器の電源リセット
素人で直せるケースのほとんどは、循環口フィルターの取り外し清掃と排水栓の再確認です。
しかし、実際の現場において、こうした清掃や電源リセットなどの初期対応で改善するケースは、全体の約4割に過ぎません。
特に、設置から年数が経過している給湯器の場合、内部部品の摩耗や劣化が進行しており、約6割は業者による修理や部品交換が必要になります。
初期対応で自動湯はりのトラブルが直らないからといって、手入れ不足というわけではありません。
上記の対処法を試してみても改善されない場合は、給湯器の寿命が近づいているサインかどうかを疑う必要があります。
現場のプロが解説!自動湯はりが途中で止まる3つの原因

給湯器の自動湯はりが途中で止まる原因は、自分で対応できる軽度な不具合から、修理が必要な部品の故障までさまざまです。
以下で、実際の現場でよくある原因を3つ解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.循環口フィルターの詰まり
自動湯はりが途中で止まる原因の一つが、浴槽内にある循環口フィルター(循環アダプター)の汚れや詰まりによるシステムの誤検知です。
給湯器は、水圧センサーを通じて浴槽内の水位を把握しています。
しかし、フィルターが詰まっているとお湯を正常に吸い込めず、「お湯がない」あるいは「すでに満タンである」と機械が誤認して動作を停止させてしまいます。
現場でよくあるのが、髪の毛や湯垢、石鹸カスなどの汚れがフィルターの網目を塞いでいるケースです。
フィルターを取り外し、使い古しの歯ブラシなどで汚れを取り除くだけで、システムが正常に作動する場合があります。
2.水位不足
自動湯はりが途中で止まる原因として、浴槽の排水栓が完全に閉まっていないことによる水位不足も挙げられます。
自動湯はりは、設定した湯量に達したことを検知して停止する仕組みです。
しかし、栓の隙間からお湯が漏れ続けている場合、いつまで経っても設定した水位に到達せず、異常と判断されてしまいます。
目視では閉まっているように見えても、排水栓の押し込みが甘かったり、栓と排水口の間に異物が挟まっていたりするケースもあります。
排水栓を閉め直したうえで、少量の水を張り、数分後に水位が低下していないかをチェックすることがポイントです。
3.給湯器内部の電磁弁の不具合
簡単な初期対応で改善しない場合、給湯器内部の電磁弁の故障が疑われます。
電磁弁は、自動湯はりする際にお湯の経路を開閉し、決められた湯量を浴槽へ送り出すための重要な部品です。
この弁本体や、付随して水量を測る流量センサーが経年劣化により作動しなくなると、決まった量のお湯を出せずに途中で停止してしまいます。
特に、設置から10年ほど経過している給湯器の場合、部品の摩耗による物理的な故障の可能性が高まります。
電磁弁の不具合が原因の場合、自分で復旧することは不可能です。
部品の交換や修理が必要となるため、業者に点検を依頼しましょう。
自動湯はりが途中で止まったときの応急処置

自動湯はりが使えない場合は、蛇口から高温のお湯を直接足し湯するのが一番早い方法です。
給湯器内部の「追い焚き・湯はり回路」と、蛇口やシャワーにお湯を送る「給湯回路」は別々に動いています。
そのため、湯はり機能に不具合が生じても蛇口からは問題なくお湯が出るケースもあります。
自動湯はりが途中で止まったときは、以下のポイントを押さえてお湯を直接足しましょう。
- 蛇口の給湯温度を50~60度の高温に設定する
- やけどに注意し、浴槽の冷めかけたお湯に直接足して適温にする
- お湯が冷めるのを防ぐため、足し湯中は必ず浴槽のフタを閉めておく
給湯回路に問題がなければ、高温のお湯を足すことで、トラブル当日や修理を待つ間もお風呂に入れます。
自動湯はりが途中で止まる!「修理」か「交換」の判断基準

業者を呼ぶ際に直面するのが、「修理で済ませるか」「新しい給湯器に交換するか」という問題です。
ここでは、現場のプロの視点から、修理か交換かの判断基準になる使用年数と修理費用のバランスについて解説します。
設置から10年未満なら「修理」を検討する
設置から10年未満の給湯器であれば、修理する箇所や費用を踏まえて、修理を検討するのも選択肢の一つです。
例えば、水位センサーや注湯電磁弁といった特定の部品交換だけで済む場合、費用も比較的安く収まります。
ただし、10年未満であっても、主要基板など給湯器の心臓部が故障している場合は、修理範囲が広く高額になります。
まずは業者に修理見積もりを依頼し、費用を確認したうえで検討することが大切です。
設置から10年以上なら「交換」を検討する
設置から10年以上経過している給湯器の場合は、仮に1〜2万円といった見積もりであっても、交換をおすすめします。
一般的に給湯器の寿命は10年が目安とされています。
そのため、使用年数が10年経過していると機械全体の劣化が進んでおり、一部を直したとしてもすぐにほかの箇所が故障する可能性が高いからです。
また、メーカーの部品供給は製造終了から約10年で終わるため、部品が手に入らず修理できないケースも多くあります。
自動湯はりが途中で止まるときの修理費用相場
自動湯はりが途中で止まるときの修理費用は、部品交換のみで済むか、基板などの心臓部の交換が必要になるかで相場が異なります。
修理にかかる実際の費用相場は以下のとおりです。
| 修理内容 | 費用相場 |
|---|---|
| センサー類や弁の交換 | 15,000〜25,000円程度 |
| 主要基板や熱交換器の交換 | 40,000〜60,000円以上 |
主要基板や熱交換器などの心臓部が故障している場合、部品自体が高価になります。
修理か交換かで迷った際は、一律の金額を基準にするのではなく、給湯器の使用年数と修理費用を総合的に考えて判断することが大切です。
自動湯はりが止まるのは寿命の前兆?症状を見逃さないことが大切

自動湯はりが途中で止まってしまうトラブルは、給湯器が完全に壊れてしまう前の初期症状の一つです。
寿命の前兆が出始めた給湯器は、いつ完全に故障してお湯が出なくなってもおかしくありません。
自動湯はりの停止以外にも、以下のような不具合が起こる場合は、給湯器の交換を検討しましょう。
- お湯の温度が設定よりもぬるい
- たまにエラーコードが表示されては消える
一時的にリセットなどで復旧し、かろうじてお湯が使えている状態は、ある意味で交換のための時間が与えられた状況であると考えられます。
時間に余裕を持って交換すべきかどうか検討するためにも、お湯が使えているうちに業者に見積もりを依頼しましょう。
⇒ 草津市・大津市・栗東市・守山市などで、給湯器の修理・交換をお考えの方は、『ガス機器とオール電化のプロショップクサネン』にご相談ください。
自動湯はりのトラブルを未然に防ぐためのポイント

自動湯はり機能の不具合は、毎日の習慣を少し見直すだけで防げるケースがあります。
ここでは、現場のプロの視点から押さえておきたい2つの予防策を解説します。
入浴剤の使用に注意する
給湯器のトラブルを防ぐため、取扱説明書で推奨されていない入浴剤の使用は控えましょう。
特定の成分が含まれた入浴剤は、給湯器内部の金属配管を腐食させたり、水位センサーなどを狂わせたりする原因になり得るためです。
具体的には、以下のような入浴剤の使用に注意が必要です。
- 白く濁るタイプのもの
- 硫黄成分を含むもの
- バスソルトなどの塩分を含むもの
給湯器のトラブルを未然に防ぐためにも、入浴剤を使う際は必ず取扱説明書を確認し、指定外のものは使用しないようにしてください。
循環口フィルターを定期的に掃除する
自動湯はりのトラブルを未然に防ぐためにも、浴槽内の循環口フィルターは定期的に掃除しましょう。
フィルターの掃除を怠ると、網目に汚れが詰まり、給湯器がお湯を正常に吸い込めなくなります。
その結果、機械が誤検知を起こして湯はりが停止してしまうためです。
特に、人数が多い家庭や、入浴剤を使用する場合は汚れが詰まりやすい傾向にあります。
- 髪の毛
- 湯垢
- 石鹸カスやぬめり
- 入浴剤の成分
給湯器を長持ちさせるためにも、定期的にフィルターを取り外し、使い古しの歯ブラシ等で網目の汚れを落とすよう習慣づけましょう。
当社「クサネン」で自動湯はりが止まった給湯器を交換した事例

ここでは、当社「クサネン」で自動湯はりが止まった給湯器を交換した事例を紹介します。
【施工事例1】
- 商品名:リンナイ RUFH-2400SAT2-3(A)
- 費用:276,000円
- 工期:3時間半
- 交換理由:お湯は使えるものの、20年以上使っている給湯器の自動湯はりと追い焚きができなくなり交換を検討
⇒ 自動湯はり・追い焚きの不具合。経年20年の給湯器を交換しました。
【施工事例2】
- 商品名:パロマ エコジョーズ FH-E2422SAEL
- 費用:179,000円
- 工期:3時間
- 交換理由:約22年間使っている給湯器の自動湯はりが急に止まり、リモコンの電源が入らなくなったため交換を検討
当社「クサネン」では、現地調査の際に仮設給湯器をお持ちし、交換日までお湯が使える状態で対応することも可能です。
施工事例の紹介ページでは、交換の様子を写真付きで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
自動湯はりが途中で止まってしまった場合に考えられる原因は、以下の3つです。
- 循環口フィルターの詰まり
- 水位不足
- 給湯器内部の電磁弁の不具合
フィルターの清掃や排水栓の確認など、自分でできる対処法を試しても自動湯はりのトラブルが改善しない場合は、給湯器の内部部品の故障が疑われます。
設置から10年未満の給湯器であれば部品の修理を、10年以上経過している場合は新しい給湯器への交換を検討しましょう。
自動湯はりが途中で止まってしまうのは、寿命のサインの一つとして考えられます。
給湯器が完全に動かなくなってしまう前に、専門業者による早めの点検をおすすめします。
⇒ 草津市・大津市・栗東市・守山市などで、自動湯はりのトラブルでお困りの方は、『ガス機器とオール電化のプロショップクサネン』にご相談ください。
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