エコキュートの容量・サイズによる選び方

人は1日にどのくらいのお湯の量を使うのでしょうか？シャワーの時間や回数、お料理をするかしないか(洗い物の量)にもよりますが、一般的には1人が1日に使うお湯の量は以下のように言われています。

●湯舟・・・180L
●シャワー・・・80L（1回／8分）
●洗面・洗い物・手洗いなど・・・30L

ご家族が増えても湯舟にお湯をはるのは通常1回ですので、シャワーの回数やその他洗面などのお湯の量を考慮して、ご家庭で使用する量を考えてみるとよいでしょう。

例えば4人家族の場合、上記のお湯の使用例に当てはめると、ご家庭での使用する1日のお湯の量は620Lです。

「エコキュートの容量は大きいもので550L・・・。足りない・・・。」と考えがちですが、実はタンクの容量と使用できるお湯の量は違います。

エコキュートのタンク容量とは一度に貯められる「熱湯」の量です。実際には「タンクの熱湯」と「水道水」を混ぜ設定温度にしてから給湯するため、タンクの容量よりも約2倍は多く使用できます。

ただし、タンク内の熱湯はタンクからの放熱で徐々に温度が下がるため、実際に使えるお湯の量は2倍よりも少ない量となりますし、設定温度や水道水の水温によっても変わってきます。

最近のエコキュートは常にお湯を満タンにしておくような設定さえしておけば湯切れの心配はほとんどありませんが、電気代がかかるお昼にお湯を沸かすことになってしまいます。

お風呂以外にもシャワーをよく利用するご家庭などは、推奨されているご家庭人数のサイズよりも一回り大きなエコキュートを選んでおくと安心です。

ただし、容量が大きなエコキュートはその分タンクも大きく、大きな設置場所が必要だったり、値段も高くなってしまう点にはご注意ください。

エコキュートの機能には大きく分けてフルオート、オート、給湯専用の3種類があります。

●フルオート
スイッチひとつで自動給湯・自動保温・追い焚き・自動たし湯ができる、機能が充実したタイプ。
●オート（セミオート）
自動給湯機能が付いたタイプ。足し湯は高温さし湯はスイッチひとつで行えます。
●給湯専用
給湯機能のみを備えたもので、蛇口からお湯を出すタイプ。

その他、各メーカーごとにも便利な機能を取り揃えており、床暖房や太陽光発電と連携できるタイプもあります。容量が決まったあとは、使いたい機能とご予算でエコキュートを選びましょう。